2022年5月8日日曜日

合唱連盟 虹の会について

合唱連盟 虹の会が2021年度の活動を以て、その歴史に幕を下ろす運びとなりました。以下、twitter(https://twitter.com/chorus_niji/status/1522743033858379776)より転載。

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平素より合唱連盟 虹の会を応援してくださる皆様へ、大切なお知らせです。

 

虹の会は、去る2021年度の活動を以て、その歴史に幕を下ろす運びとなりました。

50年前の発足以来「合唱を媒体として親睦を図り、個々の枠を超えた一つの合唱団となることを目指す」という理念のもと、活動して参りました。

成蹊,成城,武蔵の3大学は、虹の会と合唱活動の灯を受け継ぐため、長引くコロナ禍のあおりを受けながらも、様々な手段を試みました。

昨年度皆様にご覧頂いた、演奏会の動画配信もその一環です。

しかし活動制限もあり、合同ステージなどの、虹の会の理念に則った演奏活動は実現が叶いませんでした。

虹の会の意義を理解しているからこそ、中途半端な形で活動継続することは出来ません。

また、人数減に苦しむ各大学には、今一度自大学の合唱と向き合う時間が必要であると考えました。

以上の考えのもと、合唱連盟 虹の会は活動終了を決定いたしました。

長年応援頂いた皆様には、感謝申し上げます。

虹の会と、成蹊,成城,武蔵3大学の活動は、本当に素晴らしいものでした。

OBOGの皆様、ご関係者の皆様、演奏をお聴き下さった皆様

どうかいつまでも、皆様の中でその記憶が輝き続けることを願います。

 

今後とも、各大学の応援をよろしくお願いいたします。

 

202257日 虹の会役員一同

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合唱連盟 虹の会は1973年に、武蔵大学合唱団リーデルクランツ(2022年度時休団中)、成城大学合唱団、成蹊大学混声合唱団によって結成されました(初代合唱連盟虹の会常任委員長は、成蹊大学混声合唱団の間瀬正明氏)。

 合唱連盟 虹の会が結成される以前は、上記の3団体に、成蹊大学グリークラブ(2022年度時休団中)、学習院大学輔仁会音楽部男声合唱団を加えた5団体による四大学ジョイントコンサートが開かれていました(19701973年)。しかし、これは合同体育会(四大学運動競技大会)等で関係の深かった4大学の合唱団が一緒にコンサートを開いたという程度のもので、ステージは各団体の演奏だけで構成され、第4回四大学ジョイントコンサートの「ハレルヤ」を除いて、合同曲は演奏されていませんでした。又、演奏会による連帯であった為、当然の事ながら団体間の結びつきも弱く、やがて解散してしまったのです。

 さて、合唱連盟 虹の会はその後上記の3団体によって結成されたものですが、決してジョイントコンサートの再結成として誕生したのではありません。合唱連盟 虹の会の目的は、最終的にひとつの合唱団をつくる事です。つまり、団体に所属している個人が、合唱を媒介として、お互いの団体枠を超えて結びつき、新たにひとつの大きな合唱団を構成する事によって、より広い親睦と音楽技術の向上を図ろうというものなのです。合唱連盟 虹の会は個人の集合としてひとつになったものであって、団体単位が結びついた形(ジョイントコンサート)ではないのです。これは校歌演奏の場面や田中信昭先生のステージを見ていただければわかると思いますが、3種類のステージコート、ステージドレスが混ざり合ってオンステしたり、共通のテーマに沿った各個人のカジュアルコーデでオンステすることによって合唱連盟 虹の会の主旨を、又、ひとつの歌声というものを知っていただきたいからなのです。

 さて、合唱連盟 虹の会を語るのにもうひとつ忘れてならないのは第3回定期演奏会以後、前衛曲・現代曲をとりあげてきている事です。「念仏踊(柴田南雄作曲)」、「死者の書(野田暉行作曲)」、「変化嘆永(三善晃作曲)」、「花伝書(柴田南雄作曲)」、「暁の讃歌(松村禎三作曲)」(いずれもアマチュア初演)、「青い剣の歌(高橋悠治作曲)」、「歌垣(柴田南雄作曲)」、「ぽく(三善晃作曲)」、「あなた(三善晃作曲)」、「呼びかけ(一柳慧作曲)」、「遠い島の友へ・・・(高橋悠治作曲)」、「マドリガルⅣ(小鍛冶邦隆作曲)」、「Z境(篠田昌伸作曲)」、「恋するルバイヤート(鈴木純明作曲)」、「邪宗門秘曲(西村朗作曲)」、「黙礼スル 第1番(新実徳英作曲)」、「挽歌(妻との別れ) 柿本人麻呂二首(野平一郎作曲)」(いずれも委嘱新作初演)と、前衛曲・現代曲は、合唱連盟 虹の会の音楽傾向として定着した感があります。もとより前衛音楽・現代音楽と関わりの少なかった私達(多くは大学で初めて学生合唱に取り組んだ学生)にとって初めのうち戸惑いがあったことは言うまでもありません、しかし、技術的に、又、理解するうえで非常に難解であると思われていた前衛曲・現代曲が田中信昭先生の御指導のもと、見事にまとめあげられてゆく時の興奮・感覚は、一度経験したら忘れられないものなのです。また、これらの曲は、この後に、成蹊大学混声合唱団や東京混声合唱団などで再演されてきました。是非、合唱連盟 虹の会が委嘱した作品を次世代や他団体に歌い継いで頂き、その活動の記憶が輝き続けて欲しいと思います。

 武蔵大学合唱団リーデルクランツ、成城大学合唱団、成蹊大学混声合唱団の今後の新たな活動とさらなる飛躍を願っています。

合唱連盟虹の会第1回定期演奏会

最後に、成蹊大学混声合唱団は、2022年度前期は単独で演奏会を開催する予定です。

演奏会予定日:2022730日(土)

予定会場:三鷹市芸術文化センター風のホール